ご挨拶・理念

駕龍寺(かりゅうじ)は、1200年以上の歴史を持つ高野山真言宗(こうやさんしんごんしゅう)の寺院です。

私たちは「心のよりどころ」として、地域の皆さまと共に歩み、安心と安寧を願う場であり続けたいと考えています。日々の暮らしの中での喜びや悩みに寄り添い、祈りを通じて皆さまの幸せをお支えいたします。

駕龍寺の概要

駕龍寺の概要

正式名称は「高野山真言宗 備福山正智院(びふくざんしょうちいん) 駕龍寺」。本尊(ほんぞん)は「福寿海観音(ふくじゅかいかんのん)」と呼ばれる聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)で、古くから「福を願って与えずということなく、寿を希って延べずということなし」とのご利益が伝えられています。倉敷市二日市の地に伽藍(がらん)を構え、どなたでも安心してお参りいただけるお寺です。

歴史と開山縁起

歴史と開山縁起

駕龍寺の歴史は、奈良時代・天平勝宝年間(てんぴょうしょうほうねんかん)(749~756年)にまでさかのぼります。報恩大師(ほうおんだいし)によって開かれたと伝えられ、福山の地に十二坊を備える山岳霊場(さんがくれいじょう)「福山寺」として栄えました。その後、移転・焼失・再建を経て、江戸時代には現在の二日市の地へと伽藍を移し、地域の信仰の中心として受け継がれてきました。今日もなお、悠久の歴史を息づかせながら、人々の祈りと共に歩み続けています。

本尊「福寿海観音」

本尊「福寿海観音」

駕龍寺の本尊は「福寿海観音」と呼ばれる聖観世音菩薩です。この観音(かんのん)さまは、平安時代の高僧・恵心僧都(えしんそうず)による作と伝わり、古くから「福を見て与えずことなく、寿を希うて延べずことなし」とのご利益を授ける尊像(そんぞう)として、多くの人々の信仰を集めてきました。訪れる方の心を静め、安らぎをもたらす慈悲(じひ)の存在として、今もなお地域の人々に深く慕われています。

十一面観世音菩薩

不明1

本堂内陣の左脇間には、駕龍寺で最も古い仏像の一つである十一面観世音菩薩が安置されています。また、その周囲には、歓喜天(聖天)をはじめ、高野四社明神、金毘羅大権現、日本の神々など、寺を護る諸天善神が祀られています。

八祖

不明2

本堂右脇間には、金剛界・胎蔵界を象徴する大日如来を中心に真言宗の八祖が祀られ、左右には駕龍寺の起源である福山寺の報恩大師と中院流の祖・明算大徳のお姿が掲げられています。歴代住職やご縁ある方々の位牌も丁重に安置されています。

寺院・境内のご案内

イラストマップ

①山門

山門

境内の入口に建つ山門(さんもん)は、参拝者を迎える象徴的な存在です。ここをくぐることで、日常から仏の世界へと心を切り替えることができます。歴史を感じさせる佇まいは、寺院の重みと伝統を伝え、訪れる人に厳かな気持ちを抱かせてくれます。

②中門

中門

中門(ちゅうもん)は、境内の中ほどに位置し、俗の世界と聖なる世界を隔てる象徴的な門です。この門をくぐることで、日常から祈りの世界へと心を向けることができます。かつては中門に閻魔(えんま)さまが祀(まつ)られており、人々は自らの行いを省みながら門を通り抜けたと伝えられています。

③本堂

本堂

駕龍寺(かりゅうじ)の中心となる伽藍(がらん)であり、本尊(ほんぞん)「福寿海観音(ふくじゅかいかんのん)」をお祀りする最も大切な場所です。法要や祈祷をはじめ、日々のご供養もこの本堂で営まれています。堂内は荘厳な雰囲気に包まれ、静かな祈りの時間を過ごすことができます。

④護摩堂

護摩堂

護摩堂(ごまどう)には、お不動さまをはじめ、十六羅漢と十王が安置されています。ここでは火を焚いて祈願を行う「御護摩祈祷」が修められており、護摩木(ごまぎ)を炎に投じることで、迷いや災いを浄め、願いごとの成就を祈ります。揺らめく炎と読経の響きが堂内に満ち、荘厳で力強い祈りの場となっています。

⑤納骨堂

納骨堂

近年増えている「お墓の継承問題」や「墓じまい」の解決策として、駕龍寺では永代供養に対応した納骨堂を設けています。ご遺骨は三十三回忌まで個別に安置され、その後は合同墓(ごうどうぼ)にて永代にわたりご供養が続けられます。ご家族に代わって寺院が責任を持ってお守りする安心の施設です。

⑥酒樽観音

酒樽観音

帯江三十三観音霊場の第三十三番、結願の本尊として祀られる観音さまです。一般的な観音像が蓮華の上に立たれるのに対し、酒樽の上に立つお姿が特徴で、その珍しい御姿から「酒樽観音」と呼ばれています。